土地だけの購入に住宅ローンは利用できない!資金を用意できない場合は?
不動産購入時に利用する住宅ローンは、居住用の家を建てる際に利用できます。
融資は建物の完成後におこなわれるので、土地と建物を一本化して融資を受ける場合でも、先に購入する土地の費用は自己資金から用意しなければならず、資金計画が難しいと考えている方も多いと思います。
そこで今回は土地の購入を検討されている方に向けて、土地を購入する際に利用できるローンの種類についてご紹介いたします。
土地を購入する際に利用できるローン1:つなぎ融資
つなぎ融資とは住宅ローンの融資がおこなわれるまでの間、一時的な融資をおこなう方法です。
土地の購入費はもちろん、着工金や建築工事費の中間金などにも利用でき、はじめに利息分のみを返済します。
建物が完成して住宅ローンの融資がおこなわれたら、つなぎ融資の元金を一括返済する仕組みです。
自己資金を用意できない場合に重宝する融資ですが、金利を高めに設定している金融機関が多く、事務手数料などの諸費用もかかる点に注意が必要です。
またはじめから利息が融資額から引かれている場合もあるため、不足分は自己資金を用意しなければなりません。
多くの金融機関では借入期間を1年未満に設定しているので、土地の購入と並行して、住宅の建設計画を進めることをおすすめします。
つなぎ融資を受ける金融機関は住宅ローンとそろえる必要があり、着工金などには融資が認められないところもあるので、さまざまな機関の融資プランを比較検討しましょう。
土地を購入する際に利用できるローン2:土地先行融資
土地先行融資とは一定期間内に住宅を建てることを条件に、分割して住宅ローンの融資をおこなう方法です。
土地先行融資を利用する場合には建物の資料を提出し、建築プランや費用を明示する必要がある点がつなぎ融資との違いです。
一般的には住宅ローンの融資が実行されるときと同じ金利になるのが魅力ですが、分割できる回数には制限があり、制限を超える場合はつなぎ融資などを併用しなければなりません。
また分割するたびに契約を結ぶため、手数料や印紙代などの費用がその都度かかる点にも注意が必要です。
登録免許税の優遇税率も適用されないので、どちらの融資を受けるべきかよく検討しましょう。